駐在員リレーエッセイ=第7回=駐在員同士の交流に恵まれ=H.I.S Brasil Turismo Ltda. 今村直矢
ブラジル日報読者の皆様、はじめまして。H.I.S Brasil Turismo Ltda.の今村直矢と申します。
当社は、東京に本社を置く、株式会社エイチ・アイ・エスの現地法人です。1980年に創業された同社は、旅行会社として世界58カ国141拠点のネットワークを活かし、旅行手配やホテル運営、MICE、法人出張サポートなど、幅広いサービスを提供しております。
ブラジル法人は2010年の設立以来、日本からのお客様の受け入れをはじめ、駐在員の皆さまのご旅行やご出張の手配、ブラジル人の訪日旅行のサポートなどを通じ、微力ながら日伯両国の観光・文化・ビジネス交流の架け橋として、両国の理解とつながりを少しでも深めるお手伝いができればという思いで、日々業務に取り組んでおります。
現在、パウリスタ大通りにオフィスを構えて活動しておりますので、ご旅行やご出張等、ご用命ございましたら弊社までお気軽にお声掛け頂けますと幸いです。
駐在生活で感じたこと、現地での交流エピソードなど
私は2025年3月にブラジルに着任しました。これまで海外での駐在経験はなく、初めての海外赴任が地球の反対側ということで、当時の上司から話を聞いた際には不安もありましたが、これまでと大きく変わる環境で自らの経験を広げられる期待感も強く、高揚感を抱いたことを思い出します。
ブラジルには世界で最も多くの日系人が暮らしており、日系企業の進出数も中南米ではメキシコに次いで2番目に多いなど、日系社会が色濃く根付いています。着任から約8カ月程度ですが、街中で日本語や日本食、日本のアニメキャラクターに触れる機会も多く、現地の方々が日本人に非常に好意的に接してくれることに、日々感銘を受けています。
一方で、業務においては文化や商習慣、価値観の違いから、日本では当たり前と思っていたスタンダードが通用しないことも少なくありません。そのたびに、日本のやり方をそのまま押し付けるのではなく、必要な部分を根気強く説明し、理解してもらいながら進めることを試行錯誤しながら繰り返しています。
しかし先ほども述べた通り、日常で接するブラジル人はとても陽気で前向きな性格であり、何か問題が発生しても、すぐに切り替えポジティブに変換する姿勢には学ぶことが多いと実感しております。
プライベートでは、大変有難いことに駐在員同士の食事会やホームパーティー、飲み会等にお声がけ頂くことも多く、現地の生活情報や助言をいただく機会に恵まれています。こうした交流は、異国の地で日々の生活を行う上で、とても大きな支えとなっており、充実に繋がっております。
このように広がったネットワークを通じ、私は旅行会社の社員ということで、大変有難いことに中南米を中心とした旅行やご出張のお問合せを直接頂く機会が増えてまいりました。赴任当初は、既に駐在されている皆様の方が中南米の現地事情についてお詳しいことも多く、お恥ずかしい限りでしたが、約8カ月の経験を経て、自信を持ってご案内出来るようになっておりますので、ブラジルや中南米での滞在や旅行に関して、少しでもお役に立てることがあれば、どうぞお気軽にお声がけください。
日本で生活していると中南米にはなかなか行く機会が無いと思います。駐在員としてブラジルで日々業務に従事されている皆様が、旅行を通じて素敵な時間を過ごして頂けるようサポートいたしますので、今後ともよろしくお願いします。






