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マイゾウ・メーノス(まあーまあー)の世界ブラジル(46)=サンパウロ 梅津久

2026年1月20日

第38話-ブラジル人とは

ブラジル人に関して、私の感じたブラジル人像について書いてみます。あくまでも、私的な独断と偏見に満ちたものなので、ご了承ください。

ブラジルに来る前の日本では、ブラジル人といえば、のんびりで、あまり働かない「のほほん」とした怠け者のラテン気質で陽気な人たち、というイメージを持っていましたが、実際には、陽気な人が多い中で、陰気でネガティブな人もいれば、恥ずかしがり屋さんもいるし、またとても嫉妬深く男女間のトラブルが絶えない。でも、大部分は明るくあっけらかんとしていて、くよくよせず、大声で話し、老若男女かなりのおしゃべり屋さんで、噂話が大好き。自分が今日一日何をしていたか、好きなこと嫌いなことなど思っていることをいちいち証明するかのようにきめ細かく口にしないと気が済まない性格の様です。

そして、のほほんというより、ずるがしこい人や、毒気のある人も多いように思う。世渡りのために、あの手この手を使うずうずうしさを身につけた人たちで、いかにして自分が上へ上がるか、人をごまかし利用して自分の利を得て、懐を肥やすのがうまい。時間にルーズで、物や金の貸し借りにもルーズ、そのルーズさがなかなりクセモノでもある。どちらにしても、人付き合いがかなりオープンで、日本で閉鎖的な人間関係に慣れていた私には、このオープンさになかなかなじめませんでした。

働くことに関しては、働き者が多い。私が聞いたかぎりでは、日本に出稼ぎに行ってる日系人は、一週間に7日間休みなく、また一日15時間くらい働く人も多い。狭い会社の借家アパートの一室4畳半くらいの部屋に二段ベッドがあり、そこへ二人で住んで、働いて働いて、あとは眠ってまた起きて働くといった、私には絶対真似出来ない生活をする日系ブラジル人たち。地球の裏側の一番遠い国へ行き、異国でいきなりウサギ小屋のような部屋に住まわされ、ひたすら工場で働き続ける。でも、大方みんな明るく楽しく生活している。

日系人だけかとおもいきや、本国のブラジル人も働き者が多いです。家事手伝いのDiarista(ジアリスタ、日雇い家政婦)さんは、鍋などは毎回掃除に来るたびにスチールたわしで磨き上げ、顔が映るほどピッカピッカにするし、トイレの掃除も床に這いつくばり、はしごに上がって下から上の隅々まで掃除する。ベランダや家の周りは汚れがあると悪いものを呼び寄せると言わんばかりに、朝からバシャバシャと床を水洗い、ガンガンに洗剤を使い、たわしで磨いて汚れを落としてきれいにする。洗濯も洗濯機なしで手洗い。乾いたあとはすべて(パンツにまで)アイロンをかけきれいにたたんで仕上げる、脱帽です。

また、ほとんどの工場や工事現場での始業時間は7時なのでそこで働く人たちは、朝は暗いうち(4~5時頃には)に起きてバスや電車を利用して出勤。子供たちも、学校は午前と午後に分かれており、午前の子は朝7時から授業開始であり、またほとんどの生徒は親の送り迎いであるため親の負担も大変である。

そして、クセモノの図太いブラジル人たち。こちらも図々しくしていれば、仲間気分で楽しくなるのは確かだけど、図々しくなりきれなくて、振り回されることもしばしば。それでも、とっても自由で、とっても不平等な世界に生きるブラジル人たち、貧富の差とともに人々の性質にも激しく差があり、こんな世界を渡っていくのは、一筋縄ではいきませんが、何とかなってしまうのがいいところかな!これも“マイゾウ・メーノス”の世界ブラジルかもしれない。



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