神戸からブラジルに繋ぐ絆=日伯協会100周年記念展
1908年4月、第1回移民船「笠戸丸」が神戸港からブラジルへと旅立ち、日本人の南米移住という壮大な歴史が始まった。そんな移民たちが日本での最後の日々を過ごした「心の故郷」神戸を舞台に、一般財団法人「日伯協会」(神戸市)は創立100周年を記念した本年前期企画展を開催する。
会場は「海外移住と文化の交流センター」(兵庫県神戸市中央区山本通3丁目19−8)の1階特別展示場。1928年に竣工した旧国立移民収容所をリニューアルした建物で、歴史の息吹を今に伝えるサンパウロ地といえる。本展では、その重厚な空間を活かし、三つのテーマで移住の歩みを解き明かす。
まず「神戸港からブラジルへ」のセクションでは、移住の黎明期と、1926年に誕生した日伯協会の設立背景を紹介する。当時の「さあ行こう 一家をあげて南米へ」といった威勢の良い移住奨励ポスターは、当時の時代背景と、未知の大地へ希望を抱いた人々の熱量を鮮明に映し出している。
続く「活動と交流の進展」では、両国の橋渡しを担ってきた協会の多岐にわたる活動を展示。そして「移住の歴史を未来に伝えて」では、100年の節目を迎え、次世代へどのようにこの記憶を繋いでいくかを問いかける。会場には精巧な移民船の模型なども展示されており、過酷な航海を経てブラジルへ渡った先人たちの志を肌で感じることができる。
会期は3月7日から5月31日まで。入場は無料で、開場時間は午前10時から午後5時(月曜休館)。神戸の街に刻まれた「伯国(ブラジル)」との深い絆を、この機会にぜひ再発見してみては。
なお、6月から8月にかけてJICA横浜海外移住史料館、さらにサンパウロ市のブラジル日本移民史料館でも6月~8月に巡回展を実施する予定とのこと。








