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ブラジル日系社会=『百年の水流』(再改定版)=外山脩=(350)

2026年2月28日


 コチアの財務の実態は、組合内部でも一九八九年の半ば過ぎまでは、専務の小川と財務部門の幹部職員以外は、誰も知らずにいた。会長のゼルヴァジオですら、後に身近な人に、

 「小川さんは、ワシが財務のことを訊いても、会長がそんなことまで心配する必要はない、と詳しいことを教えてくれなかった」

 と、ボヤいていたという。

 組合員に至っては、全くの聾桟敷であった。

 

 お家騒動へ脱線

 

 しかし、その戦慄すべき実態が、内部的には遂に漏れる時がきた。八九年の八、九月のことである。ある運営審議役(二世)が、数年後、こう語っている。

 「最初に監事会が、財務がとんでもないこと...

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