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《ブラジル》エレトロブラス=新しい株式の価格は42レ=発行総額は約293億レに

2022年6月11日

 エレトロブラスが10日、民営化のために新たに発行・売却する株式の価格が42レアルに決まり、新株式だけで292億9402万7952レアルの資産増が生じると発表したと同日付現地サイトが報じた、
 9日の夜8時に発表された新しい株式の価格は、同日の証券市場での同社株の価格より4%低く設定された。 
 エレトロブラスの民営化は、最大株主だった国が所有する株式の比率を下げるために新株式を発行、売却するという形で行われるため、9日の時点で実質的な民営化が行われた事になる。
 民営化の手続きで売却される株式は新たに発行されるものだけではなく、社会経済開発銀行(BENDES)が所有する株式の一部も売却の対象だ。
 民営化のために2種類の株式を売却する事によって動く金は337億レアルとされ、国が持つ株式の比率は、民営化前の60%から35%に下がる。
 エレトロブラスによると、同社民営化のための株式売却は、同社が上場しているブラジルと米国だけに限定されており、世界規模で株式を売却する事はないという。
 2種類の株式売却で入って来る金には、勤続期間保障基金(FGTS)の資金による投資が90億レアル分含まれている。FGTSからの参加は60億レアル程度と見られていたが、実際は1・5倍となった。
 新しい株式が株式市場で売り出されるのは14日からで、その後の株式価格や同社の時価総額の推移にも注目が集まっている。
 今回の民営化は、同社の経営審議会の構成メンバーにも変化が生じる事を意味するが、新たな経営審議会のメンバーはまだ決まっていない。


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