《ブラジル》建設業界=6月の信頼感指数やや回復=インフレは2・81%?
ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)が27日、6月の建設業界の信頼感指数(ICST)は前月比で1・2ポイント増の97・5ポイントとなったと発表したと同日付現地サイトが報じた。
ICSTは0~200で表され、100以上だと肯定的な見方をしている事になる。そういう意味では現状はまだ肯定的とは言えないが、5月は前月比で1・4ポイント減だった事を考えると改善した。現状への信頼感は1・4ポイント増の93・9ポイント、将来への信頼感は0・9ポイント増の101・2ポイントだった。
建設業界の生産能力使用率も1・1%ポイント上昇し、77・1%となった。
他方、全国の建設業界のコストの指数(INCC―M)は前月比で2・81%上昇。この数字は5月の1・49%や昨年6月の2・40%を超えている。
また、今年に入ってからのINCC―Mは7・20%、12カ月間の累計は11・75%のインフレだが、昨年6月に記録した12カ月間の累計の16・88%と比べると減速している。
他方、6月のINCC―Mを項目別に見ると、資材や機材、サービスは1・40%の値上がりで、5月の1・55%より減速。だが、人件費は、5月の1・43%を大幅に上回る4・37%の値上がりを記録した。
値上がりが目立つ首都や州都はサルバドール(1%が1・42%に)、ブラジリア(1・94%が2・47%に)、レシフェ(1・98%が5・98%に)、リオ(1・87%が2・80%に)、サンパウロ(1・56%が4・11%に)の5市。下がったのは、ベロ・オリゾンテ(1・06%が0・50%に)、ポルト・アレグレ(1・8%が0・43%に)だ。