《ブラジル》フォーカス=今年のインフレ率下方修正=GDP成長予測は上方修正
中央銀行が11日に発表した経済動向予測調査「フォーカス」によると、市場関係者は今年のインフレ率を7・67%に下方修正、国内総生産(GDP)の成長予測は1・59%に上方修正したと同日付現地サイトが報じた。
中銀職員のストが終了した事でフォーカスの調査結果も定期報告が再開したが、今年のインフレ予測(広範囲消費者物価指数・IPCA)は、4週間前の予想の8・5%が、先週7・96%、今週は7・67%と2週連続で引き下げられた。
だが、来年のインフレ率は4週間前の4・7%が5・01%、5・09%と連続して引き上げられた。来年のインフレ目標は3・5%プラスマイナス1・5%ポイントだから、市場関係者は来年も目標上限を超えると考えている事になる。24年のインフレ率も3・25%が3・3%に引き上げられた。
他方、GDPの成長予測は4週間前の1・42%が1・51%、1・59%と連続して引き上げられている。だが、来年の予測は先週と同じ0・5%だ。4週間前は0・55%だったから、来年のGDPの成長率は引き下げられた事になる。
24年の予測も、4週間前の2%が、1・81%、1・8%と引き下げられている。
年末時点の経済基本金利(Selic)の予測は13・75%、来年末も10・5%のままで据え置かれた。4週間前はいずれも、13・25%と10・5%だった。24年の予測は4週間前の7・5%が、7・75%、8%と、連続して引き上げられている。
為替も、4週間前の1ドル=5・01レアルが50・9レアル、5・13レアルと連続上昇している。来年は5・10レアルで終わると見られている。