《ブラジル》統一選=黒人系候補は49・49%=初めて白人候補者数超える

選挙高裁によると、10月の統一選への出馬登録を行った候補者の49・49%は、黒人または褐色で、人種別統計を取り始めた2014年以降で最多となったと同日付G1サイトなどが報じた。
候補者が肌の色を自己申告し始めたのは2014年から。黒人または褐色の黒人系候補の割合は2014年44・24%、2018年46・5%、2022年49・49%と、徐々に増えている。
ブラジル全体では既に、黒人または褐色が過半数を超えている事を考えると、候補者の自己申告による比率はまだ、ブラジル全体の人口比率を反映していない。それでも、徐々に実態に近づいてはいる。
実際の候補者数は、今年が黒人3919人、褐色9992人で、18年は黒人3163人、褐色1万406人、14年が黒人2424人、褐色9194人だった。
また、候補者の総数は2万8288人で、14年よりは7・71%増えたが、18年よりは3・06%減少した。
また、これにより、14年の自己申告開始以来、初めて、白人の候補者数を上回った。今年の統一選に出馬登録した白人候補者の割合は48・93%で、2018年の52・46%や2014年の54・98%を下回っている。
なお、地方選の場合は、2020年の選挙で、黒人系候補が白人候補の数を上回っている。この時は、黒人系候補が49・9%だったのに対し、白人候補は47・8%だった。