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《ブラジル》世論調査でボルソナロ支持率が微減=ルーラは一次勝利にもう一歩=サンパウロ州ではガルシアに伸び

2022年9月17日

大統領選支持率のグラフ(Twitter)
大統領選支持率のグラフ(Twitter)

 15日、ダッタフォーリャによる大統領選の世論調査の結果が発表され、1位のルーラ氏(労働者党・PT)が先週と同じ支持率を堅持したのに対し、追うボルソナロ大統領(自由党・PL)の支持率が微減した。また、サンパウロ州知事選の世論調査では現職のロドリゴ・ガルシア氏(民主社会党・PSDB)が支持を伸ばして追い上げてきている。15、16日付現地紙、サイトが報じている。
 13〜15日に全国5926人を対象に行った調査で、ルーラ氏は9日発表の調査と同じ45%を保ったが、追い上げを見せたかったボルソナロ氏は支持率を前回の34%から33%に下げた。シロ・ゴメス氏(民主労働党・PDT)は前回7%から微増の8%の3位で、シモーネ・テベテ氏(民主運動・MDB)は前回と同じ5%で4位。ソラヤ・スロニッケ氏(ウニオン)が前回の1%から2%に上がって5位。それ以下の候補は1%に満たなかった。
 有効得票率だとルーラ氏は48%で、もう少し票を伸ばせば、一次投票での勝利に近づく。ボルソナロ氏は有効票では36%だ。
 決選投票のシミュレーションではルーラ氏がボルソナロ氏に54%対38%で勝利との数字が出て、前回の53%対39%よりさらに有利となった。
 ダッタフォーリャによると、ボルソナロ氏は今回調査で地盤である「福音派」でのルーラ氏に対するリードを49%対32%に下げた。前回はここが51%対28%だった。
 一方、ルーラ氏も、「最低給与2倍以内の給与所得層」でのボルソナロ氏に対するリードを、54%対26%から52%対27%に下げている。
 ボルソナロ氏の女性ジャーナリスト攻撃問題などで注目される女性票は前回同様46%対29%で、ルーラ氏が優勢を保っている。
 候補者の名前を見せずに任意に答えさせるやり方では、ルーラ氏が39%から41%に伸びた一方、ボルソナロ氏は31%が30%に落ち、大統領陣営が気にしている。
 サンパウロ州知事選の調査では、フェルナンド・ハダジ氏(PT)が前回と同じ36%を維持。ボルソナロ氏が推すタルシジオ・フレイタス氏(共和者・RP)は21%から22%に伸びたが、3位のガルシア氏が15%から19%に支持を伸ばしており、2位争いが実質引き分けとなった。
 ガルシア氏は45〜49歳で14%から24%、「中流」を意味する「最低給与2〜5倍の給与」の層で14%から21%と支持を伸ばしている。
 リオ州では現職で保守派のクラウジオ・カストロ氏(PL)が前回と同じ31%を維持したが、マルセロ・フレイショ氏(ブラジル社会党・PSB)が26%から27%に上げて差を縮めた。8%で3位のロドリゴ・ネーヴェス氏(PDT)もフレイショ氏同様左派なので、決選投票に向けて予断を許せない。
 ミナス・ジェライス州ではルーラ氏推薦のアレッシャンドレ・カリル氏(社会民主党・PSD)が22%から25%に支持率を伸ばしたが、ロメウ・ゼマ現知事(ノーヴォ)が一次投票での勝利圏内である53%の支持を保っている。


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