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フォーカス=インフレ見込みが再び微減=GDP予測は2・76%に

2022年10月25日

 中央銀行が24日に発表した経済動向予測調査「フォーカス」によると、今年の予想インフレ率は5・62%が5・6%に微減し、国内総生産(GDP)の成長予測は2・71%が2・76%に引き上げられたと同日付現地サイトが報じた。
 広範囲消費者物価指数(IPCA)の見込みは17週連続で下方修正されているが、今年の政府目標(中央値3・5%、上限5%)は達成が難しそうだ。中銀も、2年連続の上限突破となる可能性は93%と見ている。
 来年のIPCAの見通しも4・97%から4・94%に微減したが、来年の目標は中央値3・25%、上限4・75%のため、まだ上限を超えている。
 IPCAの予想値の低下は、燃料費や電気代などにかかる商品流通サービス税(ICMS)の課税率上限を17~18%に引き下げた事が大きい。ガソリンやディーゼル油の価格が下がると、商品流通も含むコスト低下でインフレを低下させる効果があるためだ。ただし、ガソリンの店頭価格は2週間連続で値上がりしており、今後の動向が注目される。
 他方、インフレが抑制される事で期待されるのは消費者の購買力の回復だ。失業率低下や平均給与の上昇と購買力回復が重なれば、工業生産量やサービス量の増加やGDPの増加が見込まれる。
 市場では今年の成長予測を2・76%に引き上げ、来年の予測も0・59%を0・63%に見直した。政府予算案では来年は2・5%の成長予定だ。
 経済基本金利の予想値は、今年が13・75%、来年は11・25%で据え置かれた。


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