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【9日の市況】ブラデスコ暴落と米国選挙の結果からイボベスパ指数は2.22%下落、ドルは0.74%上昇して5.18レアルに

2022年11月10日

 この日の動きの主な原因は、ブラデスコの決算と米議会選挙に対する投資家の不安感だった。Ibovespaは水曜日(9)、2.22%の下落して113,580ポイントで終了した。ブラジル株式市場の主要株価指数は、主に金融セクターの株価に引っ張られる形で下落したが、外部のシナリオに従った部分もあった。
 ブラデスコ(BBDC4)の優先株は17.38%減と指数の中で最も下落し、次いで同金融機関の普通株は16.01%減と、取引セッションでの下落率は銀行史上最大となった。
 このように今日のネガティブなハイライトはブラデスコで、同社が発表した決算が株価に響いた。高いPDD(債務不履行損失引当金繰入額)は、家計負債の増加や高金利など、厳しいマクロ経済シナリオを反映した債務不履行の拡大懸念を示している。
 ブラジル銀行(BBAS3)の普通株式は2.65%、イタウ(ITUB4)は4.80%、サンタンデール(SANB11)は5.96%下落だった。まだ、ブラデスコの業績、特に債務不履行が他の銀行を汚染するのではないかという懸念が市場に広がっている。
 ブラジルでは一般家庭の負債懸念が高いこともイールドカーブを押し上げる要因となっている。2025年のDIの利回りは5ポイント上昇し12,02%、2027年のDIは4,5ポイント上昇し11,90%となった。ロングサイドでは、2029年産が5ポイント上昇の12.01%、2031年産が6ポイント上昇の12.08%であった。
 最後に、ローカルシナリオでは、投資家は引き続き政治的なニュースを追っている。現時点では、政権交代とルーラ(次期大統領)からもたらされるべき情報、特に公会計に関わる交渉に焦点が当たっている。

外国の影響も受けたIbovespa

 国内ニュースに加えて、Ibovespaはまた、ウォール街などすべての主要なアメリカの指数の下落の影響もうけた。ダウジョーンズは1.95%、S&P 500も2.08%、ナスダックは2.48%下落であった。
 米国株式市場は、米国における立法府の選挙結果を注視し、消化しきれないまま、下値で推移している。期待されたのは、共和党が議会で大きな多数を占めることだったが、民主党が意外に多かったという結果を反映した下落になっている。

 米国の共和党は歴史的に市場の好みの政党と見られている。それは通常、増税や歳出増大に反対しているからだ。
 上院での争いは激しさを増し続け、その結果はバイデンが推進してきた拡張主義的な財政政策の終焉を意味するかもしれない。歳出増を阻むものは、国内のインフレ圧力を低下させ、インフレ抑制というFRBの仕事を少し楽にするかもしれない。
 また、向こうでは今週木曜日に消費者物価指数(CPI)の発表が予定されていることもあり、投資家は慎重に構えているようだ。
 米国の金利がどうなるかを決めるのはデータである。もし予想より高くなれば、FRBはおそらくよりタカ派的になる。もし下回るようなら、緩むかもしれない。
 そんな中、世界的にドル高が進行している。アメリカの通貨の強さを先進国の他の通貨に対して測るDXYは0.76%上昇し、110.47ポイントまで行った。対レアルでは、購入時5.181レアル、売却時5.182レアルと0.74%上昇した。
 ドルは国際的な同業他社の動きに追随してレアルに対して上昇し、5.15レアル以下の米国通貨に対する需要を再び示した。これは、明日のセッションでIPCAとCPI(米国)の発表が市場にボラティリティをもたらすことを織り込んでの動きと見られている。


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