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ブラジル福岡県人会=県人移民110、会創立90周年祝う=生嶋副知事ら来伯、200人が参加

2022年11月10日

右から順に西尾文協会長代理、桑名サンパウロ総領事、南アゴスチンニョ俊男会長、生嶋副知事、吉松県議会議長代理、松尾相談役(左端)による鏡開き
右から順に西尾文協会長代理、桑名サンパウロ総領事、南アゴスチンニョ俊男会長、生嶋副知事、吉松県議会議長代理、松尾相談役(左端)による鏡開き

 ブラジル福岡県人会(南アゴスチンニョ俊男会長)は10月23日、聖市リベルダーデ区のイベント施設「Hakka Plaza」で「福岡県人ブラジル移民110周年ならびにブラジル県人会創立90周年記念式典」を開催した。母県から生嶋亮介(しょうじまりょうすけ)副知事、吉松源昭(よしまつもとあき)県議会議長代理ら慶祝団12人が参加。県人会関係者ら200人で節目の年を祝った。記念式典は当初、2020年に開催予定だったが、コロナ禍のため延期されていた。

 式典挨拶に立った南会長は、1910年に福岡県人21家族79人が移民船「旅順丸」でブラジルに渡ったところから県人移民史が始まったと紹介。県人会は1930年に創立された。「1998年に2世会長が誕生し、2008年に3世の私が会長になりました」と述べ、今後の活動には「日系人が母県とどう絆を深めていくか」が重要であり、「県費留学制度」や「子弟招へい事業」の継続と発展が不可欠であると強調した。
 生嶋副知事は、ブラジルへ渡った県人移民数が戦前、戦後を通じて2万5381人に上り、47都道府県の中で4番目に多いこと、県費留学生として県人子弟236人を受け入れ、「子弟招へい事業」で97人の子弟、引率者を母県に招き、交流を深めてきたことを紹介。「人と人との交流の積み重ねが、国と国との友好関係を深める基礎となります。ブラジル福岡県人会の皆様が、福岡県とブラジルの懸け橋として、今後も大いに活躍されますことを期待しております。本日は誠におめでとうございます」と述べた。

あいさつする南会長
あいさつする南会長

 式典には桑名良輔在聖総領事、大間知アルフレッド諒士(おおまちまこと)ブラジル日本都道府県人会連合会副会長、西尾ロベルトブラジル日本文化福祉協会会長代理、税田パウロ清七(さいたせいしち)サンパウロ日伯援護協会会長らが出席した。
 式典では、日伯両国歌斉唱、先亡者への黙祷、来賓祝辞、功労者・高齢者表彰、記念品贈呈、日系福祉3団体への寄付金贈呈などが行われた。
 式典の締めくくりに鏡開きを行い、福岡県国際交流推進議員連盟の樋口明会長の音頭で乾杯。松尾治ブラジル福岡県人会相談役の音頭で万歳三唱し、歓談の場へと移った。


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