西川さん名誉市民賞と古希祝い=半世紀来の級友ら120人と

西川渥さん(70、二世、熊本県)が6日、自身のサンパウロ州イタクァケセツーバ市名誉市民賞受賞と古希を祝う誕生会をサンパウロ市パウリスタ大通りのホテルで行った。西川さんは、6月7日に名誉市民賞を受賞し、10月24日に古希を迎えた。
会場には親戚や半世紀以上前にサンパウロ州スザノ市で一緒に勉強していた同級生、仕事関係者や趣味のテニスサークルの仲間ら120人以上が祝福に駆け付けた。西川さんの大好きな演歌の生演奏が流れる中、食事をしながら旧交を温め、バースデーケーキを切り分けてパーティーは締めくくられた。
13歳の時に同級生だった山本ダルシーさん(71)は「西川さんは子供の頃から優秀。同級生が勉強しかしていなかった時からコピー屋で働くなど、とてもしっかりとしていました」と思い出を振り返る。山本さんは仕事が忙しく、西川さんとは50年ほど交流が途絶えていた。仕事を引退してからは、西川さんら同級生とカラオケなどで交流するようになった。

西川さんは30年以上にわたって、食品用プラスチックパッケージ製造販売会社「スターパック」の事業を通じて地域社会に貢献してきた。今は子供たちが後継者となって会社を運営している。西川さんは「会社では皆が社長と呼んでくれ、あれこれ手伝ってくれますが、家にいる時は妻の言うことが絶対です」と幸せそうに笑い、「前回誕生日会を開いたのは50歳の時。誕生日会は20年ごとに開こうと考えているので、次回は90歳で開く予定です」と、次回の誕生日会に向けて心を躍らせた。