「土地所有権目当てだった」=連邦直轄区一家惨殺事件犯が自白
【既報関連】連邦直轄区で起きた女性美容師エリザマール・ダ・シウヴァ氏の一族10人が惨殺された事件で、殺害者のひとりが「一族の持つ土地の所有権が殺害目的だった」と自供していたことがわかった。26日付現地サイトなどが報じている。
13日にエリザマール氏と3人の子供の遺体が発見されて以来、24日に最後の3人の遺体が発見され、身元が判明したことで、エリザマール氏の夫チアゴ氏と彼の妹、チアゴ氏の父親であるマルコス氏とその妻、さらにマルコス氏の前妻とその娘を含む計10人の殺害が確認された。
また、24日までは3人だった殺害容疑者はその後、3人増えて6人となった。24日夜、逮捕された17歳の青年は事情聴取後に仮釈放され、自由の身で裁判を待っている。
殺害グループの目的がこの一族の土地所有権だったことは、25日に自首し、逮捕された4人目の成人犯のカルロマン・ドス・サントス・ノゲイラ容疑者が自白した。
また、26日には連邦直轄区イタポアンでガレゴという通称で25歳の容疑者が逮捕されており、逮捕者は5人となった。5人目の容疑者の名前はまだ明かされていない。
殺害グループはマルコス氏が広大な土地の所有者であることや、マルコス氏の妻が最近、不動産を売り、40万レアルを手にしていたことや、エリザマール氏が10万レアルの融資を受けたことなども知っていた。
犯行グループは、マルコス氏が土地の所有権を法的にさらに強化しようとしていたことにつけこみ、相続候補者を次々に殺した後にマルコス氏を殺害したという。
エリザマール氏の一家の弁護士によると、彼女の家族や親族は脅迫され、恐怖の毎日を過ごしているという。