CNJ=ブレッタス判事に停職処分=リオのラヴァ・ジャット担当判事

国家法務審議会(CNJ)は2月28日、ラヴァ・ジャット作戦のリオ支部の連邦判事だったマルセロ・ブレッタス氏が「裁判手順に問題があった」として、職務から外す判断を下した。同日付フォーリャ紙サイト(1)などが報じている。
この日に行われたCNJの委員会は、ブレッタス氏の裁判手続きに関しての捜査、規律行政プロセス(PAD)を実施することを委員15人の満場一致で決め、そのPADの最終的な結果が出るまで、ブレッタス氏を職務から外すことを12人対3人の多数決で決めた。
ブレッタス氏は2015年にラヴァ・ジャット作戦のリオで起きた事件に関しての第1審を担当する判事となり、主に電気公社エレトロブラス、原子力公社のエレトロヌクレアルの汚職絡みの裁判を手がけた。その間にセルジオ・カブラル元リオ州知事が100年以上の実刑判決を受け、テメル元大統領も2019年に一時的に逮捕されるなどした。
だが、ブレッタス判事に対して、現在3件の訴えが行われている。そのうち二つが、報奨付証言(デラソン・プレミアーダ)に関しての違法となる手順を行った疑惑に対してだ。ブレッタス氏がリオ検察局と被告の実刑年数や裁判での戦略などを交渉して決めていた疑惑は2021年に報じられ問題となっていた。
さらにもう1件が現リオ市長のエドゥアルド・パエス氏が行ったもので、同氏が2018年にリオ知事選の決選投票に残った際、ブレッタス氏が、結果的に当選したウィルソン・ヴィッツェル氏に有利となるよう、パエス氏に不利なデラソンでの疑惑が流されたと訴えている。
ブレッタス氏はヴィッツェル氏との私的な蜜月ぶりが報じられていたほか、元リオ市長のマルセロ・クリヴェラ氏やボルソナロ前大統領など、保守派で有名な政治家のイベントに積極参加することでも問題視されていた。ヴィッツェル氏は2020年にリオ州知事を罷免されている。