カンタレイラ水系=11年ぶりに水位70%台=少雨続きの近年稀な最高値
大サンパウロ市圏最大の貯水源カンタレイラ水系の水量が11年ぶりに70%台に達した。2月28日付クリマテンポ・サイト(1)などが報じている。
サンパウロ水道公社(Sabesp)が2月28日にデータを発表し、同日付でカンタレイラ水系の水位が69・1%に達したと伝えた。これは2012年8月27日に記録した69・3%以来、約11年ぶりに高い数字だった。
同水系は2013年〜14年の夏季に異常少雨を記録し、2014年から15年にかけて水位がマイナスを記録。最悪の時期にはマイナス20%を下回り、その間を同水系の取水口の下の底水などでしのいでいた経緯があった。
その後、2017年に60%台まで回復していたものの、異常少雨以降としては今回が最高の水位となった。同水系では昨年9月から毎月100ミリ以上の雨を記録。昨年12月に325ミリ、1月に192ミリ、2月に284ミリの雨を記録していた。
そして1日、37ミリの雨を24時間で記録したことでカンタレイラの水位はさらに急上昇。70・0%に到達した。