リオ・グランデ・ド・スル州=干ばつ被災市に支援金=12市に220万レアル

ラニーニャ現象による干ばつで苦しむリオ・グランデ・ド・スル州の12市に、災害支援金が支払われることになったと8日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
今回支払われる支援金は、自然災害で大きな被害を受けた全国16市に対する災害支援金の一部だ。16市への支援金総額は350万レアル以上とされ、その大半の約220万レアルがリオ・グランデ・ド・スル州内の12市に送られる。
これらの支援金は、基礎食料品セットや飲用水、貯水槽、給水車の燃料の購入費や給水車の賃貸費などにあてられる予定だ。
リオ・グランデ・ド・スル州の干ばつは深刻で、2月22日付アジェンシア・ブラジル(2)によると、2月には政府視察団による現地訪問も行われた。今週はじめには同州内10市に対して約300万レアルの支援金を送付することが発表されており、追加の支援が行われることとなった。
視察団が訪問した被災地の一つはウルグアイと国境を接するウーリャ・ネグラ市だ。同市周辺は3年に及ぶ干ばつの被害が最も深刻な地域の一つで、農産物の生産にも甚大な影響が出ている。
地域統合開発省によると、今年に入ってから支払われた災害支援金の累計額(全国)は1748億レアルに上るという。
また、3日付R7サイト(3)によると、リオ・グランデ・ド・スル州には2月末にも4億3千万レアルの支援が認められている。南部全体の干ばつ被災市は約200市に及んでおり、災害支援金は緊急支援用の品の購入だけでなく、干ばつ対策のための工事用資金としても使われる。