パウリストン=タナハラさんに最優秀賞=3年ぶり開催、500人超が参加

UPK(パウリスタカラオケ連合、高瀬チヨミ会長)主催の「第29回サンパウロ州選抜カラオケ大会(通称パウリストン)」が2月25、26日にサンパウロ州バルエリ市の同市イベントセンターで開催された。3年ぶりの対面式での催しとなり、500人以上が参加した。最優秀賞にはチョー・ヨンピルの代表曲『窓の外の女』を歌ったクニヒロ・タナハラさんが輝いた。
タナハラさんがパウリストンで優勝するのは今回で2度目。全伯カラオケ大会(ブラジレイロン)でも2度の優勝経験を持っている。「優勝が発表された時、これまでの思い出や特別な瞬間が走馬灯のように頭の中を駆け巡り、たくさんの感情が溢れました」と喜びを語った。
選曲はタナハラさんのカラオケの師匠、ロベルト・マエダさんが手伝った。タナハラさんは「練習を重ねるうちに、歌詞やメロディーへの理解が深まり、自分自身の感情を音楽に乗せて伝えることができるようになった。自分の音楽の原点に戻ったような気分」と述べた。
開会式には、ルベンス・フルラン同市長、ジョゼ・ロベルト・ピテリ副市長、トニーニョ・フルラン同市評議員長、桑名良輔在サンパウロ総領事、石川レナトブラジル日本文化福祉協会会長、西森明美ブラジル歌謡協会(ABRAC)会長らが出席した。
来賓あいさつに立った桑名総領事は「カラオケは私たちの日常生活に溶け込んでおり、気持ちを穏やかにする力を持っています。世界で最も愛され、普及している日本文化の一つです」と語り、カラオケ文化は日伯両国を結びつける役割も担っていると話した。
高瀬会長は本紙ポルトガル語姉妹紙『NipponJa』の取材に対し「コロナ禍で多くの人が歌うことをやめてしまいました。大会再開を機に、多くの人に戻ってきてもらえるよう取り組みを進めていきたい」と語った。
来年度大会はサンベルナルド・ド・カンポ市で開催予定であること、「ブラジル選抜歌謡大会」は7月22、23日に開催されることが発表された。