サンパウロ市=夏に記録的な降水量=カンタレイラの水位80%台
この夏の降水量がサンパウロ市では平均降水量を大きく上回り、最大水系のカンタレイラの水位が12年ぶりに80%台に乗った。21日付G1サイト(1)などが報じている。
暦の上での夏は20日に終わったが、国立気象観測所(Inmet)が発表したところによると、サンパウロ市ではこの夏、908・2ミリの降水を記録したという。この数字は同市の夏の平均降水量を13%上回るものだ。
特に、2月の降水量は、Inmetが観測をはじめた1943年以降で、2020年、1995年に次ぐ、史上3番目に多かったという。
さらに、大サンパウロ市圏最大の水がめであるカンタレイラ水系の水位も、夏に突入する直前の昨年12月の38・6%が、21日午前9時現在の発表では80・3%となり、41・7%ポイント上昇した。同水系が80%の水位に達したのは2011年以来、12年ぶりのことだ。
他の水系はアルト・チエテ73・8%、グアラピランガ86・7%、コチア100・7%、リオ・グランデ101・9%、リオ・クラーロ43・0%、サンロウレンソ98・9%で、全水系の平均も81・0%となっている。