パスコア用の食品値上げ=今年は前年比で14・8%
サンパウロ州スーパーマーケット協会(Apas)が29日、今年はパスコア(復活祭)に使われる食材・食品が昨年比で14・8%値上がりしているとの調査結果を発表したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
値上がりが目立つ食材の一つは干ダラ(バカリャウ)で、直近12カ月間で7・4%値上がりした。値上がり幅が最も大きかったのは玉ねぎの36・2%だ。タラと一緒に煮込んだりするジャガイモは11・7%、米は14・7%、ビールは10・9%、炭酸飲料は15・7%値上がりしている。
また、パスコアの交換プレゼントなどでもよく使われるボンボンは11・15%、チョコレートは10・2%値上がりしている。
パスコアの前は肉を避ける人が多く、魚の需要が増えるが、イシモチの仲間のコルヴィナは、パスコア関連の商品の中で唯一、値下がり(7%)しているという。
Apasによると、パスコアはクリスマス(ナタル)に次ぐ書入れ時だ。同協会では、食品価格の値上がりが減速し始めたことや所得が増えていることで、今年の売上は前年比で4・5%増との見通しを立てている。
ただし、29日付アジェンシア・ブラジル(2)によると、全国財・サービス・観光商業連合(CNC)は、今年のパスコア商戦の売上は昨年比で2・8%増の24・9億レアルと見込んでいる。この額は2019年の25・6億レアルは2・7%下回る。CNCによると、パスコアは小売業界にとって、6番目の書き入れ時だという。