為替=ドルが5レアル割り込む=インフレが予想を下回り
【既報関連】12日、為替相場でドル安が起き、1ドル5レアルを割る事態が起きた。12日付G1サイト(1)が報じている。
12日のドル安は、懸念されていた国内のインフレが予想を下回った安心感が広がった11日に続くもので、米国でのインフレ低下が原因とされている。
11日朝発表された3月の広範囲消費者物価指数(IPCA)は、0・77%との予想を下回る0・71%に終わり、12カ月累計も2021年1月以降で最も低い4・65%となった。
これを受け、11日のドルは1・17%下落し、昨年6月以降の最安値となる5・0067レアルで引けた。
ドル安は12日も続き、ドルは1・29%下落し、4・9421レアルで引けた。ドルが5レアルを割ったのは2022年6月9日以降、初めてだ。12日のドルは、一時、4・9171レアルを記録したが、その後、少し持ち直した。
米国とブラジルで記録した想定を下回るインフレは、世界的な景気減速を恐れていた市場に安心感をもたらす結果となっている。市場は米国の利上げが価格に影響したのではと見ているが、高インフレ、高金利で購買力が落ちたことがインフレ低下につながった可能性も囁かれている。