サンパウロ市がセー広場に柵を設置
サンパウロ市は今週、サンパウロ市セントロのセー広場の芝生の植え替えのため、周辺に移動式の柵を置いた。その背景には広場周辺の犯罪増加や路上生活者たちのバラック(仮設住宅)問題がある。14日付G1サイト(1)が報じている。
芝生の植え替え作業は10~14日に行われ、対象区域は立ち入り禁止となる。コロネル・カミロ区長(社会民主党・PSD)は、「人々がこの花壇の上を通り過ぎていた。芝生を守らなければならない」とし、柵で囲むことを擁護した。同区長によると、これまでは1日2度、芝生を取り換える必要があったという。
芝生がある区域周辺は路上生活者たちがバラックを作って寝泊まりしていたため、サンパウロ市は清掃のためのバラックの解体も進めている。リカルド・ヌーネス市長は「路上は住所ではなく、バラックは住居とは言えない」とし、路上生活者を市の収容施設に移すことと解体を擁護している。
だが、サンパウロ市司法支援センターは「バラック解体は違憲だ」とし、最高裁に対してバラック解体の違憲性を訴えていた。
バラックの解体に関しては、サンパウロ州地裁の判断も、禁止命令とその撤回で判断が二転三転している。