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予防接種計画=国家計画導入から50年=実施率再向上に向けて協議

2023年4月20日

 保健省と医師や科学者の諸団体が18日にサンパウロ市で会合を開き、予防接種の実施率向上のための方策についての協議を行ったと同日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)が報じた。
 今年は国家予防接種計画(PNI)導入から50周年で、47種類の予防接種の実施率の高さは国際的に認められていた。だが、2015年以降は予防接種に反対する兆候が広がり、実施率が低下し始めた。それに輪をかけたのがコロナ禍の最中に起きた当局による否定的な発言だ。こういった発言は新型コロナワクチンを含む、全ての予防接種の実施率低下を招いた。接種の安全性を疑う人や子供には受けさせたがらない親が増えたからだ。
 予防接種の実施率低下ははしか(麻疹)やポリオ等、既に撲滅したとされてきた病気が再発生する可能性を高めるため、保健行政の関係者や医師の間で広まった懸念払しょくのために開かれたのがサンパウロ市での協議だ。
 保健省保健環境監視局のエテル・マシエル局長は、専門家が接種に賛同する発言を行ったり、診察時に予防接種について質問したりすることを推奨するなど、社会全体による統合された行動が必要と強調。予防接種に関する質問は専門に関わらず、診察の一環として行うことが原則だ。
 予防接種の実施率回復が難しいのは親の意向が影響し易い子供達で、次の段階では、子供の接種促進のため、各児童の接種状況を把握する手段を講じた上で、学校に出向き、集団接種を行うなどの方策も考えられている。


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