民事裁判所、ニコラス下議に賠償命令=トランス政治家の侮辱で
人気ユーチューバーでもあるニコラス・フェレイラ下議(自由党・PL)が、トランス下議として知られるドゥーダ・サラベルト氏(民主労働党・PDT)を侮辱した件で賠償金の支払いを命じられた。ニコラス下議は性差別的言動でも知られている。20日付エスタード紙(1)が報じている。
これは2020年にニコラス、ドゥーダ両氏がベロ・オリゾンテ市の市議選に出馬した際、ニコラス氏が同州のメディアから受けたインタビューでドゥーダ氏を男性名で呼んだ上、「これからも〝彼〟と呼び続ける」と発言したことをめぐり、ドゥーダ氏から訴えられていたものだ。
ベロ・オリゾンテ地裁のジョゼ・フレイタス・ヴェラス・ダ・コマルカ判事は、ニコラス氏がネットでもからかい口調でドゥーダ氏への中傷を繰り返して行っていたことを指摘し、同氏に対し、8万レアルの賠償金の支払いを命じた。ニコラス氏の弁護士は「表現の自由」を主張し、控訴の構えを見せている。
ニコラス氏は3月8日の「国際女性デー」にも、下院でのイベントに女性のかつらをかぶって参加し、トランス議員らを批判する演説を行い、物議を醸していた。