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文学アカデミー新会員に評論家エロイーザ氏=次は「モニカ」の作者が候補

2023年4月25日

エロイーザ氏(facebook)
エロイーザ氏(facebook)

 20日、ブラジルの文学界の最高峰であるブラジル文学アカデミー(ABL)の永久会員に文芸評論家、作家のエロイーザ・ブアルキ・デ・オランダ氏が選ばれた。また、次回投票では、漫画「トゥルマ・ダ・モニカ」の作者のマウリシオ・デ・ソウザ氏が初の漫画家でのABL入りとなる見込みで注目されている。20日付アジェンシア・ブラジル(1)などが報じている。
 ABLは会員の誰かが他界した場合、その番号を埋めるための投票が行われる。20日の投票は30番を保持していた作家のネーリダ・ピニョン氏の後継者を選ぶものだった。
 その投票で現会員37人中34人が投票するという、圧倒的な支持を得て当選したのがエロイーザ氏だ。残りの会員2人は作家、画家のオスカル・アラリペ氏に投票。1人は白票だった。
 エロイーザ氏は1939年にサンパウロ州リベイロン・プレットで生まれた。キリスト教大学リオ校卒業後、リオ連邦大学で文学の修士号と博士号、米国コロンビア大学で文化社会学博士号を取得している。
 エロイーザ氏は1976年に評論「今日の詩人26人」を発表。そこで、当時はまだ無名だが後に伝説化したアナ・クリスチーナ・セーザルやカカーゾといった前衛的な詩人をいち早く紹介。また、文豪のマリオ・アンドラーデ原作で60年代の映画の文化運動「シネマ・ノヴォ」の代表作となった「マクナイーマ」に関する評論文でも知られている。
 エロイーザ氏はブラジル文学界を代表するフェミニストとしても知られている。
 なお、27日に行われる会員番号8番だったクレオニセ・ベラルジネッリ氏逝去に伴う会員投票では、国民的子供漫画「トゥルマ・ダ・モニカ」作者のマウリシオ・デ・ソウザ氏が候補となり、話題を呼んでいる。「モニカ」は国際的にも知られている作品だが、同氏の会員入りに関しては、「漫画が文学と言えるのか」との反発の声もあり、投票の行方が注目されている。


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