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路上生活者=寒波到来で保護対策採用=サンパウロ市とサンパウロ州が前倒しで開始

2023年4月25日

サンパウロ大都市圏の路上生活者数(24日付G1サイトの記事の一部)
サンパウロ大都市圏の路上生活者数(24日付G1サイトの記事の一部)

 今年最大の寒波が到来した先週、サンパウロ市とサンパウロ州が路上生活者への保護対策を前倒しで採用したと20日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)などが報じた。
 24日付G1サイト(3)によると、サンパウロ州の路上生活者はここ3カ月間で7・7%増え、8・67万人になった。中でもサンパウロ市は5・22万人で最も多い。これらの数字は新記録だ。
 サンパウロ市に続くのはサンベルナルド・ド・カンポ市の1180人、グアルーリョス市の1140人、オザスコ市の1070人、スザノ市の658人、バルエリ市の543人で、これら6市だけでサンパウロ州の路上生活者の65%を占めているという。
 サンパウロ市では20日朝の市内全域の最低気温が平均13・5度、エンジェニェイロ・マルシラッキでは8・8度となったことと、21、22日も冷え込みが予測されたため、30日からの予定だった路上生活者の保護対策を20日夜から実施した。
 具体的には、市内の収容施設に路上生活者用の枠を2・2万人分確保。窃盗事件などが増え、寄付も減少中の市中央部ではテントを三つ用意し、毛布や衣類を配布した他、車で巡回し、路上生活者を施設まで運ぶといった対応も行った。社会開発・福祉局は市北部ポルトゥゲーザの体育館に300人分の宿泊スペースを確保した他、北部サンタナ、南部インデペンデンシア、西部バラ・フンダの市立クラブでも臨時の収容所を準備した。
 他方、州政府も20日、サンパウロ市地下鉄の駅構内で路上生活者が宿泊することを認めた。


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