パリ＝失踪のブラジル人女性を発見＝行方不明から１５日後に

　【既報関連】今月６日から行方不明になっていたパリ在住のブラジル人女性フェルナンダ・サントス・デ・オリヴェイラさん（４４）が２２日に１５日ぶりに姿を現した。２３日付Ｇ１サイト（１）が報じている。
　フェルナンダさんはサンパウロ州ボトゥカトゥ出身で、１年ほど前からパリに住み、ポルトガル料理レストランなどで掛け持ち勤務していたが、６日に行方不明になり、捜索願が出されていた。失踪前には近隣住民と口論し、暴力を振るうなど不安定な言動も見られていた。
　フェルナンダさんは２２日に、自宅に戻っているのを見たという近隣住民からの通報を受けた警察によって発見された。彼女の捜索に協力していた非政府団体（ＮＧＯ）によると、発見時の彼女は体が衰弱し、足や拳を負傷していたという。フェルナンダさん自身は、「廃屋に閉じ込められていたが、何が起きたのか、自分でも覚えていない」と証言している。
　フェルナンダさんは身体検査を受けた後、パリ市内の警察病院に入院した。
　これまでの捜索過程では、フェルナンダさんを８日と９日にパリ市内のセーヌ＝エ＝マルヌ区ムランで見かけたという情報が入っていただけだった。彼女の銀行のカードは１６日と２０日の２回、使われていたが、彼女自身は何もしらないという。
　彼女は不法滞在でもあり、ＮＧＯの代表者は、彼女の家族は彼女をブラジルに連れ戻すためにフランスに来るはずだと語っている。