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CNJ=TRF4とパラナ地裁を監査=LJ判事解任の正誤を確認

2023年6月1日

TRF4のマルセッリ判事(TRE―PR)
TRF4のマルセッリ判事(TRE―PR)

 国家法務審議会(CNJ)監督官のルイス・フェリペ・サロモン判事は5月30日、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)を取り扱うパラナ州連邦地裁第13法廷と連邦第4地域裁(TRF4)第8法廷に対する監査を行うことを決めた。監察官は判事を監督査察する上級職。LJ担当判事だったエドゥアルド・アッピオ氏が、以前の判事だったセルジオ・モロ氏(現上議)と親密な仲にあるTRF4判事たちによって担当を外されたことに関するものだ。同日付G1サイト(1)などが報じている。
 この件は、TRF4のマルセロ・マルセッリ判事の息子でセルジオ・モロ夫妻の法律事務所の共同経営者でもあるジョアン氏に、偽名と非通知の番号を使って脅迫めいた電話をかけたのがアッピオ判事だと断定したマルセッリ氏が訴えを起こし、TRF4が5月22日にアッピオ氏をLJ担当から外した件に関するものだ。
 これに関し、アッピオ氏が5月26日に「不当な処分」としてCNJに訴えを起こしていた。
 アッピオ氏は今年になってLJの担当判事となったが、かねてから、モロ氏が判事だった時に現大統領のルーラ氏を実刑に導くなどした捜査手順への不信感を語っていた上に、3月からはモロ氏やその関係者による恐喝や収賄工作の嫌疑を訴えているLJ被告のタクラ・ドゥラン氏の証言も聴取していた。
 他方、マルセッリ判事は4月にも、以前にモロ氏が命じ、アッピオ氏が解除していたタクラ氏の逮捕命令を復活させていた。
 また、アッピオ氏の後任に、モロ氏が2018年に法相に就任した際の後任判事だったガブリエラ・ハルト氏が暫定指名されたことも不審視する声が上がっていた。ハルト氏は今回の就任に難色を示している。
 マルセッリ判事に対してはこれ以前にも3件、監査を求める嘆願が出ている。その中の一つはタクラ氏によるもので、残りはレナン・カリェイロス上議とロジェリオ・カルヴァーリョ上議によるものだった。
 パラナ州地裁と第4地域裁での監査は対面式で、5月31日~6月2日に行われる。ただし、状況次第で、リモートでの聴聞もあり得るという。サロモン判事は対象者同士のコミュニケーションを避けるため、対象となる判事たちの携帯電話の押収も許可している。


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