タクラ氏に人身保護令適用=下院でLJ疑惑の証言へ
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最高裁のジアス・トフォリ判事は6日、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)で不正行為が行われたとして、セルジオ・モロ連邦地裁判事(当時、現・上議)などを訴えていたタクラ・ドゥラン氏に人身保護令を認めた。これで、タクラ氏は同件に関する下院での証言が可能となった。6日付G1サイト(1)(2)などが報じている。
タクラ氏はモロ氏が判事時代に逮捕命令が出されており、現在も二重国籍があるスペインで生活中だ。3月にパラナ州連邦地裁のエドゥアルド・アッピオ判事が逮捕命令を解いてタクラ氏の証言を取り始めていたが、モロ氏と関係の近い連邦第4地域裁(TRF4)のマルセロ・マルセッリ判事が同氏の逮捕命令を復活させ、アッピオ判事のLJ担当解任に動くなどしていた。
だが、アッピオ判事が既に同件を最高裁管轄に移していたため、トフォリ判事がタクラ氏に人身保護令を認めることになった。
これにより、タクラ氏は逮捕される心配をせずにブラジル
に戻ることができ、19日に予定されている下院でのLJでの不正疑惑に関する証言聴取に応じることが可能となった。
タクラ氏は、モロ氏とパラナ州検察局のLJ主任だったデルタン・ダラグノル氏を、逮捕逃れのための賄賂強要を含む恐喝の嫌疑で訴えている。
なお、そのデルタン氏に関しては、下院の議長団が6日、同氏が下議罷免となったことを正式に公示した。
デルタン氏はLJでの検察官としての言動の是非を問う全国法務審議会の訴訟審理の最中に下議選に出馬したことを問われ、5月16日の選挙高裁の審理で満場一致で罷免されたが、下院に通い続けるなどして抵抗を続けていた。6日も夜遅くに、誰もいなくなった下院で一人佇む姿を目撃されている。
一方、モロ氏は、自身の共同経営者でマルセッリ氏の息子のジョアン氏に脅迫電話をかけたとしてアッピオ氏の不正を主張していたが、電話の声は別人との鑑定結果が出た5日以降、沈黙が続いている。