野党議員=バローゾ判事の罷免請求提出=ボルソナリズモ打破発言に対し

上院と下院の野党議員たちが19日、最高裁のルイス・ロベルト・バローゾ判事の罷免請求を提出し、記者会見に応じた。同日付UOLサイト(1)が報じている。
13日付フォーリャ紙(2)などによると、バローゾ判事は12日に行われた全国学生同盟の総会の開会式で「我々はボルソナリズを打破した」と発言。これが、中立公正が建前の最高裁判事による明白な左寄り発言として問題視された。
下院と上院の野党議員らは77人分の署名を集めて罷免請求を提出し、記者会見も行った。カルロス・ジョルディ下議(自由党・PL)はバローゾ判事に対し、「選挙でどちらの側に立ったのかを明らかにした」と批判。会見に立ち会ったボルソナロ前大統領長男のフラヴィオ上議(PL)も、「極めて残念なことだが、罷免請求を起こされるのは当然のこと」と語った。
バローゾ判事の発言に関しては、ロドリゴ・パシェコ上院議長(社会民主党・PSD)も「不適切な発言だ」と認め、発言の真意を明らかにするよう求めている。
バローゾ判事はこの発言に対し、「1月6日の三権中枢施設襲撃事件の襲撃者を指したつもりだった」と答えている。
15日付UOLサイト(3)によると、過去132年の歴史を見ても、連邦議会からの要請で最高裁判事が罷免された前例はなく、司法の専門家たちは罷免の可能性は低いと見ている。