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バンジTV局=FN告発企業がモラエス判事にイタリア訪問資金提供と報道

2023年7月21日

最高裁のモラエス判事(Paulo Pinto/Fotos Publicas)
最高裁のモラエス判事(Paulo Pinto/Fotos Publicas)

 連邦最高裁判所(STF)のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事が先週イタリアで参加したイベントが、新型コロナウイルス感染症キットに関連したフェイクニュース(FN)で有罪判決を受けた、ゴイアス州の大学が宣伝・後援したものだったことが、バンジTV局の取材で判明した。19日付メトロポレサイトなど(1)(2)(3)が報じている。ローマ空港でのモラエス判事とその家族への暴行事件は、イベントからの帰路に発生した。
 法学国際フォーラムはイタリアのトスカーナ州にあるシエナ大学で開催されたが、ブラジルのゴイアス州に拠点を置く大学機関ウニアルファが推進しており、同判事も講演者として登壇した。参加した講演者31人の内、20人がブラジル人で、11人がウニアルファの関係者だった。同大学は製薬会社ヴィタメジックを傘下に置くジョゼ・アルヴェスグループに属している。
 ヴィタメジック社の主力製品はイベルメクチンで、パンデミック時には新型コロナウイルス感染症の治療薬として、ボルソナロ前大統領がクロロキンとともに宣伝した。ジョゼ・アウベスグループは、根拠がないにも関わらず、同薬の使用を促進し、「早期治療」を擁護する虚偽ニュースの流布に資金を提供した。
 パンデミックが発生する前年、ヴィタメジック社はイベルメクチンで1500万レアルの売上を記録していたが、コロナ禍によって同薬の需要が大幅に増し、売上はほぼ30倍の5億レアルに達していた。
 グループ企業とペルナンブコ医療協会「メジコス・ペラ・ヴィダ」は今年5月、健康に対する集団的精神的損害を与えたとして、リオ・グランデ・ド・スル州連邦裁判所から有罪判決を受け、5500万レアルの支払いを命じられていた。
 同件に関する同判事からのコメントはまだない。


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