交渉は公式ルートのみで=デゼンローラで詐欺発生

【既報関連】17日から始まった負債返済に関する再交渉(デゼンローラ)で、ブラジル銀行連盟(Febraban)が詐欺発生の可能性を指摘し、警告を発したと20日付アジェンシア・ブラジルが(1)報じた。
現在のデゼンローラは月収2640~2万レアルで22年末までに負債を抱えていた人に銀行債務の再交渉により良い条件を与えることが目的で、100レアルまでの負債の場合は債務不履行者リストから名前を削除する(返済義務は残る)。このため、債務の割引や12~60回の分割払いなどの好条件を得ようと初日から多数の人が列をなしている。
だが、このプログラムの一環であるかのようにふるまい、偽のリンクなどを通じて詐欺師に金が入るようにしたり、ユーザーを騙して機密データを提供させたりする犯罪行為が行われる可能性が生じているという。
銀行連盟は債務の再交渉は銀行の公式ルートを通じてのみ可能と強調。メッセージングアプリやSNS、検索エンジンのスポンサーが送ってきたリンクを安易にクリックせず、銀行に問い合わせて確認し、金額の提案を受け入れないことなどを顧客に推奨している。
債務の再交渉に関心がある人は、プログラムに参加している銀行の支店やインターネットバンキング、銀行のアプリなど、公式チャネル内で情報を探すよう案内。インターネットバンキングでの交渉時は顧客自身が金融機関のアドレスを入力する必要があるという。
また、銀行が債務再交渉関連の文書などを送ることはないので、銀行のロゴ入りのメッセージを受け取った時は破棄し、支店や公式チャネルに連絡するよう求めている。