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レネゴシア=銀行以外の負債交渉も開始=今度はプロコンなどで

2023年7月26日

レネゴシアについて報じる24日付法務省公式サイトの記事の一部
レネゴシアについて報じる24日付法務省公式サイトの記事の一部

 【既報関連】銀行からの融資返済が遅れて債務不履行に陥った人を救済するための再交渉プログラム「デゼンローラ」に続き、24日からはもう一つの負債再交渉の「Renegocia!(再交渉を!)」が始まったと24日付法務省公式サイトなど(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)が報じた。レネゴシアは法務省国家消費者局(Senacon)が統括し、8月11日まで続く。
 デゼンローラ計画は財務省が管轄し、同計画に参加する銀行(ブラジル銀行、連邦貯蓄銀行、イタウ、ブラデスコ、サンタンデル、ヌバンク)に対して100レアルまでの負債がある人の名前を債務不履行者リストから消す作業と、月収2640~2万レで2022年末日までの銀行に対する負債が5千レまでで、債務不履行者リストに名前が記載された人の負債の再交渉を行う。
 21日付アジェンシア・ブラジルなど(8)(9)によると、100レアルまでの負債のある人は17~19日だけで200万人以上が再交渉を行い、債務不履行者リストから名前が削除された(返済義務は継続)。また、連邦貯蓄銀行では3日間で2万2千人以上が再交渉に臨み、5100万レ以上の負債に関し、1万件以上の合意が成立した。同行の債務不履行者は1300万人で、再交渉に関する質問も含めたネットのアクセス数は6・9万件/日が100万件超/日に急増した。同行は返済期間を96~120カ月に拡大している。
 一方、レネゴシアには800カ所超の消費者保護センター(プロコン)や検察局、司法支援センターその他の消費者保護団体が参加しており、対面式対応の他、政府公式サイト(consumidor.gov.br)を通した再交渉も可能だ。こちらは月収や負債額の制限はなく、合意成立額(最低は600レ)を払えば債務不履行者リストから名前が消え、融資等を利用できるようになる。
 レネゴシアの主目的は過剰債務の防止で、融資を利用時の注意事項を説明する教育プログラムも含む。レネゴシアで扱う負債は銀行に対するものの他、電話、水道、電気の料金その他が含まれる。再交渉の際は、身分証明書と支払いや負債の詳細を示す書類(売買契約書や請求書等)を用意する必要がある。
 25日付G1サイト(10)によると、カーザス・バイアスやポント・フリオ、レネルといった大手小売店でも、負債がある顧客と交渉し、負債を割り引いたり金利ゼロの36回払いといった条件を提示したりする例が出ている。


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