リオ・グランデ・ド・スル州=ウィリス元下議「同性愛者嫌いのゲイ」とレイテ知事を中傷
リオ・グランデ・ド・スル州検察局は、元下議のジャン・ウィリス氏に対し、同州のエドゥアルド・レイテ知事のことを「同性愛者嫌いのゲイ」と中傷した投稿を削除するように命じた。24日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
事の発端は14日、レイテ知事がルーラ政権が終わらせたいとした市民軍学校のプログラムを南大河州では継続するとの決定を発表した際、ウィリス氏が同知事を「同性愛者嫌いのゲイ」「独裁主義や制服に性的な刺激を感じるのだろう」などと中傷したことだった。
レイテ氏はブラジル初の同性愛知事として話題となったが、同時に保守派政治家としても知られている。
ウィリス氏は同性愛で有名なテレビタレントから2010年に下院議員に当選。下議を2期務め、2016年にはジウマ大統領の罷免投票の際に、軍政時代に政治犯を拷問にかけたとされることで有名なウストラ元陸軍大佐に票を捧げると発言したボルソナロ下議(当時)に唾を吐きかけて物議を醸した。
ウィリス氏はボルソナロ氏が大統領に就任した2019年に3選を決めていたが、「脅迫にあっている」として、任期を捨て、米国に逃亡した。
ウィリス氏は今年に入って帰国。ルーラ政権は同氏の閣僚入りを視野に入れていたが、今回の問題でそれが難しくなったとの報道もある。