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サンパウロ市市長=前大統領の支持表明遅れる=ほぼ合意だが結論に達せず

2023年8月17日

 来年のサンパウロ市長選に関し、ボルソナロ前大統領(自由党・PL)による現職のリカルド・ヌーネス市長(民主運動・MDB)への支持の発表が、副候補が定まらないために遅れている。16日付フォーリャ紙(1)が報じている。
 サンパウロ市市長選でのヌーネス市長は苦しい立場にある。対抗馬のギリェルメ・ボウロス下議(社会主義自由党・PSOL)は世論調査でリードしている上、今月に入り、労働者党(PT)からの支持も獲得したからだ。
 サンパウロ市では昨年の統一選で大統領選はルーラ氏、知事選はフェルナンド・ハダジ氏がリードし、ボルソナロ氏、タルシジオ・デ・フレイタス氏を上回っていたのもヌーネス市長には気になるところだ。
 PLはリカルド・サレス元環境相が出馬の意欲を持っていたが、バルデマール・コスタ党首の反対で断念。早期にヌーネス氏の支持に動くつもりで、ボルソナロ氏自身も「ほとんど合意しかかっている。あと少しのところだ」と発言していたものの、そこから先の進展がない。
 そこにはヌーネス、ボルソナロ両陣営の思惑が絡んでいるという。PLは昨年の下院議員選挙で最多議席を獲得したため、市長選キャンペーンで最大の放送枠を持つ。だが、ヌーネス氏の側近の中に「ボルソナロ氏が支持したら決選投票に残れなくなる」と主張する勢力があるという。
 他方、ボルソナロ陣営も、昨年の大統領選決選投票の際にヌーネス氏が中立を宣言したことを快く思っていないという。こうしたことが副候補を決める際に二の足を踏む原因となっている。


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