債務不履行者が続けて減少=7月末現在で6610万人
全国商店主連合(CNDL)と信用保護サービスの調査によると、債務不履行者数は2カ月連続で減少し、6610万人になったと17日付G1サイト(1)が報じた。
調査によると、今年1~5月の債務不履行者数は増加が続いたが、6、7月は減少が続き、110万人の名前が債務不履行者リストから消えた。それでも、18歳以上の人の10人に4人は債務不履行者だという。
1人あたりの平均負債額は4千レアルで、大半は銀行からの融資の返済が遅れている。また、電気代や水道代を期日までに払えない人は増えているという。
調査員達は、債務不履行者の減少と7月後半から始まった債務軽減のためのデゼンローラ計画との関係についてはまだ不明としているが、デゼンローラ計画はまだ続いているため、消費者がこの計画をうまく利用することができれば、今後数カ月間は債務不履行者の数が減ると見ている。
デゼンローラ計画以外で債務不履行者の減少の原因と見られているのは、インフレが鎮静化し始め、経済基本金利(Selic)引き下げの動きとそれに連動する返済金利なども下がる可能性が出始めたこと、雇用増や失業率の低下などだ。
インフレ高進は購買力低下などを招き、負債の返済も難しくするが、食料品を中心とするインフレの鎮静化と債務返済のための再交渉、雇用増などがかみ合って債務不履行者が減れば、消費活動の活性化や国内総生産(GDP)の予測成長率の上昇も促進される。