最高裁=ザンベッリ下議を被告に=大統領選直前の銃の騒動で

18日、最高裁でカルラ・ザンベッリ下議(自由党・PL)が昨年の大統領選決選投票前日に銃を携行した上、野次を飛ばした男性を銃を構えて追い回した件に関する審理が行われ、判事投票9対2で同下議を被告とした。19日付UOLサイト(1)が報じている。
これは昨年10月29日の午後、ザンベッリ下議が聖市の中流住宅街のジャルジンスで黒人男性に野次を飛ばされたことに激昂。警護の男性と共に銃を抜くと、男性を追いかけ回し、近隣のバーにも銃を構えて入り込んだ事件に関するものだ。
この件は、選挙高裁が大統領選の投票前後の24時間は銃の携行を禁じていたこと、大都会である聖市の街中で人混みが起きる時間帯に起きたことなどが問題視された。
ザンベッリ下議はボルソナロ前大統領の選挙キャンペーンを行っていたが、ボルソナロ氏や近親者はこの一件が理由で落選したと考え、不快に思っていることは周知の事実だ。
今回の審理では「被告にするのに十分な理由がある」とするジウマール・メンデス判事に8人の判事が賛成。被告とするのに反対したのは、ボルソナロ前大統領の指名で判事となったカシオ・マルケス判事とアンドレ・メンドンサ判事の2人のみだった、
ザンベッリ下議は憩室炎を起こし、17日から入院中だ。その日は、三権中枢施設襲撃事件に関する両院合同の議会調査委員会(CPMI)で、ハッカーのバルテル・デルガッチ氏から「投票システムをハッキングするようにザンベッリ氏から頼まれた」との証言が行われていた。デルガッチ氏は翌日も連警で供述を行い、ザンベリ氏の側近らから金を受け取ったことを証明する書類などを提出している。