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下院=本会議場で1分間の黙祷=キロンボのリーダーを追悼

2023年8月24日

在りし日のベルナデッテ氏(‘Divulgacao/Redes Sociais)
在りし日のベルナデッテ氏(‘Divulgacao/Redes Sociais)

 【既報関連】下院が22日夜、17日にバイア州シモンエス・フィーリョで凶弾に倒れたキロンボのリーダー、マリア・ベルナデッテ・パシフィコ氏(72)を追悼するため、本会議場で1分間の黙祷を行ったと同日付G1サイト(1)が報じた。
 ベルナデッテ氏は解放奴隷達が形成した集落(キロンボ)、ピタンガ・ドス・パルマ―レスのリーダーで、宗教行事も司っていた。キロンボの住民(キロンボラ)達は彼女のことを、「聖母」の意味を込め、マイン・ベルナデッテと呼んでいた。
 18日付アジェンシア・ブラジルなど(2)(3)によると、同氏は17日夜、自宅に踏み込んだ複数の賊によって、家族の目の前で射殺され、19日にサルバドール市に埋葬された。
 彼女の息子のウエリントン・サントス氏によると、彼女の顔には12発もの銃弾が撃ち込まれていたという。
 この事件は、全国的に知れ渡り、国内外で様々な反応が起きた。23日付テラ・サイト(4)(5)(6)などによると、最高裁のローザ・ウエベル長官が国家法務審議会の名前で詳細な捜査を要請した他、米州人権委員会もベルナデッテ氏の殺害を非難。同委員会は、ブラジルはこの件を「民族・人種・ジェンダーの観点から、即刻かつ熱心に調査」するべきだとしている。
 ベルナデッテ氏は以前から脅迫を受けており、息子のフラヴィオ・ガブリエル・パシフィコ・ドス・サントス氏(通称ビーニョ・ド・キロンボ)が殺された2017年9月以降は、人道擁護家として公的機関による保護対象となっていた。
 20日付アジェンシア・ブラジル(7)によると、このような措置にも関わらず、殺害事件が起きたことで、バイア州政府も事件直後にキロンボやキロンボラに対する警備体制の見直しを約束。ベルナデッテ氏の遺族もキロンボ以外の場所に移された。
 なお、23日付アジェンシア・ブラジル(8)によると、最高裁も23日午後の審理を始める前に1分間の黙祷を行い、ベルナデッテ氏を追悼した。


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