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《特別寄稿》大自然に魅了された博物学者たち=19世紀のブラジル動植物探検の旅=サンパウロ市ビラ・カロン区在住 毛利律子

2023年8月26日

マルティウスとスピックス

 現在、NHK連続テレビ小説『らんまん』で日本の近代植物分類学の権威、牧野富太郎博士(1862―1957)の生涯が放送されている。牧野博士の生まれる半世紀ほど前に、世界的に、ブラジルの豊かな自然への学術的関心を呼び起こした最初の人物たちがいた。
 ドイツ人医師で植物学者のカール・フリードリヒ・フィリップ・フォン・マルティウス(1794―1868年)と、動物学者ヨハン・バプティスト・スピックス(1781―1826年)である(以下、二人の名前のフォンという称号は省略する)。
 19世紀のヨーロッパ人にとってブラジルがどれほど魅力的な場所で...

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