ポルト・アレグレ市=1月8日は「愛国者の日」?=三権中枢施設襲撃事件の日
リオ・グランデ・ド・スル州の州都ポルト・アレグレで、三権中枢施設襲撃事件が起きた1月8日を「愛国者の日」に制定していたことが明らかになり、連邦検察庁が最高裁に訴えるなど、物議を醸している。25、26日付G1サイト(1)が報じている。
1月8日を「愛国者の日」にとの提案は、3月にアレッシャンドレ・ボバドラ市議(自由党・PL)が行い、市議会は7月に市条例として制定した。同市議はボルソナロ前大統領の熱心な支持者で、極右思想家の故オラーヴォ・デ・カルヴァーリョ氏の名前を法案に記してもいた。
他方、6月には1月8日を「民主主義防衛の日」にする条例も制定された。この条例はアルダシール・オリボニ市議(労働者党・PT)が提案していた。
これらの条例は常設委員会で承認されたため、本会議での承認を必要とせず、市条例として発表された。
この件は、ボバドラ市議が政党資金濫用を理由に選挙地域裁から罷免処分を受けたことで、表面化した。
両法案はセバスチャン・メロ市長(民主運動・MDB)にも送られていたが、同市長が無言を保ったまま裁可するための期間が過ぎたため、二つとも、市議会で承認するために差し戻されている。
G1サイト(2)によると、連邦検察庁は25日、1月8日を「愛国者の日」とする市条例を問題視し、同条例を「違憲」と見なすよう最高裁に求めるとともに、メロ市長、ハミルトン・ソシメイエル市議会議長(ブラジル労働党・PTB)、連邦総弁護庁(AGU)に見解表明を求めた。
同市市議会は28日、「愛国者の日」を定めた市条例撤回を求める法案承認で合意に達した。