ペトロブラス=エスピリトサント州の油田売却=計7500万米ドルで

ペトロブラス社が28日、エスピリトサント州盆地の深海にあるゴルフィーニョとカマルピンの二つの油田の全株式をBWエナジー・マロンバ・ド・ブラジル社(BWE)に譲渡するオペレーションを完了したと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
この手続きはBWEが現金で1220万米ドルを支払うことで完了した。この契約では契約締結時に支払われた300万米ドルの他、ブレント価格と資産開発に応じて、さらに6千万米ドルが将来的に支払われることになっている。
今回売却された油田ではペトロブラス社が同州で生産している原油の6・6%が採掘されていた。だが、同地域にはまだ、バレイアス他、六つの探索エリアがあって深海の重要な油田での操業が続いているため、今回の株式譲渡は同地域の生産活動には影響を与えないという。
ペトロブラスは2014年にP―58と呼ばれるプラットフォーム船を導入して、同州沖での生産活動を本格化。現在は、原油と天然ガスの生産、貯蔵、移送が可能で、新しい油井を相互接続させることもできる一種のプラットフォーム船(FPSO)「マリア・キテリア」を新生産ユニットとしてジュバルテ油田に設置する計画を推進中だ。9日付ガゼッタサイト(2)によると、マリア・キテリアは電動タイプのFPSOで、2025年に活動を開始。ペトロブラスは2027年までに同地域の生産を増加させる予定だ。