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サンパウロ市長選調査=ボウロス氏32%で優勢=ヌーネス現職と2極化か

2023年9月2日

5人の立候補者(29日付G1サイトイトの記事の一部)
5人の立候補者(29日付G1サイトイトの記事の一部)

 民間調査会社ダッタフォーリャが8月31日、2024年のサンパウロ市市長選挙に関する初の支持率調査の結果を発表した。
 同日付フォーリャ紙など(1)(2)によると、ギリェルメ・ボウロス氏(社会主義自由党・PSOL)が32%で1位、以下、リカルド・ヌーネス現市長(民主運動・MDB)24%、タバタ・アマラウ氏(ブラジル社会党・PSB)11%、キム・カタギリ氏(ウニオン)8%、ヴィニシウス・ポイト元連邦議員2%と続く。白票と無効票は18%、5%は候補者を選ばなかった。今回調査は8月29〜30日にサンパウロ市民1092人を対象に行われ、誤差は上下3%ポイントだ。
 候補者名簿を伏せて希望者の名前を挙げてもらう自発調査では、ボウロス氏が8%、ヌーネス氏が4%、キム氏が1%となった。今回は候補を立てない「PT(労働者党)党員」が2%、特定の名前を選ばず「市長」と答えた人も2%で、72%は候補者がいないと回答。7%は白票か無効票を選択する意向だという。
 市長選は14カ月後で、各候補は選挙地盤を固めるために政党や大物政治家との連携を模索中だ。最近の動きはボウロス氏とヌーネス氏に2極化する兆候を示している。ボウロス氏はルーラ大統領とPTの支持を得ており、ヌーネス氏はボルソナロ前大統領(自由党・PL)の支持を求めている。
 ボウロス氏は20年の市長選一次投票で20・24%を得て、ブルーノ・コーバス市長(当時、民主社会党・PSDB)との決選投票に進出。左派を集結させようとしたが、得票率は40・62%で、59・38%を獲得したコーバス氏に敗れた。
 ヌーネス氏はコーバス氏の副市長だったが、21年5月にコーバス氏が死去して市長に昇格。現在は再選に向け、知名度アップに努めている。ボルソナロ氏とタルシジオ・デ・フレイタス知事(共和者・RP)は同氏を支持する意向だ。
 ヴァルデマール・コスタ自由党党首は現在、ヌーネス氏の副候補に市国際関係局長のマルタ・スプリシ氏(無所属)を考えている。マルタ氏はPT所属だった2001~04年にサンパウロ市長を務めたが、16年にジウマ・ルセフ元大統領(PT)の弾劾を支持した後、離党した。


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