リアシュエロ=発売したパジャマで騒動=ホロコーストの制服に酷似
服飾の小売り大手リアシュエロが発売したパジャマが、ナチス・ドイツのホロコーストでユダヤ人が着せられていたユニフォームに酷似していたことで問題となり、店舗や電子商取引から撤去された。11日付G1サイト(1)が報じている。
問題となったのはリアシュエロが発売し始めたばかりの、白と青のストライプの上下セットとなったパジャマだった。
最も話題を集めた批判の一つは、物質文化と消費の専門家でサンパウロ総合大学(USP)教授のマリア・エウジェニア氏がこの商品の写真と共に「歴史の授業が足りない」と記して、X(旧ツイッター)で拡散したもので、11万1千の「いいね」、7千のリポスト(拡散)が起きるほどの大反響となった。
それらの投稿ではホロコーストのユニフォームとの比較の声が多くあがり、博物館に飾られてある実物との比較を行う写真を掲載した人もいた。また、「ジェツリオ・ヴァルガス大統領が自殺した日に着ていたものにも似ている」とのコメントも見られた。
この騒ぎを受け、リアシュエロはこの商品を撤去せざるをえなくなった。同社は声明を出し、「人権を踏みにじった時代を意識したつもりは全くない。不幸にもデザインや色が類似してしまった」として謝罪を行った。