トフォリ判事=TRF4による嫌疑無効化=アッピオ氏に有利な判断
最高裁のジアス・トフォリ判事は19日、第4連邦地域裁(TRF4)が今年5月にラヴァ・ジャット(LJ)作戦担当から外したパラナ州連邦地裁のエドゥアルド・アッピオ判事に対する嫌疑や処分を無効にする判断を下した。同日付G1サイト(1)が報じている。
アッピオ氏は今年5月、TRF4から、同裁判所の判事マルセロ・マルセッリ氏の息子で、元LJ判事のセルジオ・モロ上議の共同経営者であるジョアン氏に偽名で携帯電話をかけて威嚇したとされ、LJ担当判事から外された。また、9月6日にはTRF4から、同氏がLJ担当判事として行った判断をすべて無効にされた。
トフォリ判事の今回の判断は、TRF4のこれらの行動をすべて無効化するものだ。ただ、アッピオ氏がLJ担当判事に復帰するかはまだ未定だ。アッピオ判事はこれまでのLJに対し、強い疑問を持っていたことで知られていた。
トフォリ判事は今月に入り、ルーラ大統領の実刑判決にもつながった、オデブレヒト社がLJ関連で行った報奨付証言(デラソン・プレミアーダ)で使った証拠を無効化したが、これに続く大きな判断だ。
先週末には国家法務審議会(CNJ)がLJ裁判の監査結果を発表し、「混沌とした運営が行われていた」と評価。21億レアルに及ぶ不正の横流しの痕跡も見られたと、15日付カルタ・カピタルなど(2)(3)が報じた。
今回のトフォリ判事の判断に関して、TRF4側の声明は出されていない。