知事に反対、3日にスト=メトロや都電、水道公社
【既報関連】サンパウロ市地下鉄とパウリスタ都電(CPTM)、サンパウロ水道公社(Sabesp)が10月3日にストを行うと宣言した。28日付フォーリャ紙(1)やアジェンシア・ブラジル(2)が報じている。
今回のストは、地下鉄とCPTMの全線とSabespの民営化を希望しているタルシジオ・デ・フレイタス・サンパウロ州知事の意向に反対して行われる。
地下鉄のストの対象は1、2、3号線とモノレールの15号線で、CPTMは全線でストを希望している。地下鉄4、5号線は既に民営化されており、管轄が違うため、除外される。CPTMも8、9号線は民営化路線のため、10月3日の運営には影響がない。地下鉄4、5号線とCPTM8、9号線はいずれも、企業グループCCRが運営している。
組合側は「スト回避の唯一の道は知事が民営化計画を取り下げること」としている。組合側の団体は9~11月にかけて、州民に対し「民営化を望むか」の独自アンケートも実施している。
組合側は、「民営化されると電車や水の質が落ちる」と主張している。CPTMの場合、8、9号線は民営化以降、故障が続発している。
鉄道組合のカミラ・リスボン会長はスト当日について、「利用者に迷惑がかからないよう、電車の改札は開けておきたい」と語っている。これは3月のストの鉄道ストの際に行われそうになった「無料利用」を指すものと思われる。
労働地裁はピーク時(4~10時、16~21時)は100%、それ以外の時間帯も80%の車両を動かすことと改札開放禁止を命じており、違反した組合には50万レアル/日の罰金を科す意向。