食料品包装の表記変更=栄養情報を理解しやすく

国家衛生監督庁(Anvisa)の定める食品ラベルの栄養情報の表示方法変更が9日から有効になったと同日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
食品ラベルの表示方法の変更は、栄養情報が理解しにくいなどの苦情を受けて行われた。
各製品のラベルには、添加された砂糖の含有量の多さや飽和脂肪とナトリウムの量など、健康に関連する栄養素に関する情報が表示されているが、これを誰でも理解できるように簡単に表示するよう変更される。この変更は、消費者が各自に必要な栄養を理解した上で、より適切な方法で摂取することを助けるための措置だ。
この変更により、各メーカーはパッケージの前面、製品上部に虫眼鏡のマークを付け、より重要な情報を目でとらえやすく表示することが義務付けられる。
例えば、砂糖を製品のパッケージの前面に表示した場合、前面に適用できない任意情報である栄養情報欄に砂糖や添加糖を強調表示することはできず、ナトリウムと前面に表示されている製品の場合はナトリウムや塩分を表示することはできない。また、前面に飽和脂肪と表示されている場合、総コレステロールや飽和脂肪、トランス脂肪及びコレステロールを表示することはできない。
また、栄養成分表は黒の文字と白の背景だけを使い、100グラムまたは100ミリリットルあたりの総糖類と添加糖類、エネルギー値、栄養素の量、パッケージあたりの分量も含める必要がある。
また、栄養成分表は食材リストの傍でかつ連続した面の上に印刷されなければならず、隠れた場所や変形した場所、見えにくい領域には表示してはならない。例外は小型パッケージ商品にのみ認められる。
2022年10月9日前に発売された食品に関する規制は段階的に適用されている。また、2024年10月9日からは家族農の人達や農村部の家族企業、個人の零細企業家、小規模アグリビジネス、職人的アグリビジネス、手作業で生産される食品を使って作られる食品に対しても発効する。
2025年の同日からはリターナブル包装のノンアルコール飲料に対してもこの基準が適用され、ラベルの交換が段階的に行われる。
ラベルに栄養情報を提供する必要のない包装食品は、天然ミネラルウォーターや天然水、塩を添加した水、脱塩海水などの包装された水のみだ。