ブラジル系米国下議=サントス氏にまた疑惑=虚偽申告で献金集めた?
これまでも経歴詐称など、数々の疑惑で話題となっていたブラジル系のジョージ・サントス米国下議に新たな疑惑が生じている。10日付G1サイト(1)が報じている。
今回の疑惑は、昨年の下議選でサントス氏のキャンペーンの財政担当だったナンシー・マークス氏が行った供述から表出したものだ。
マークス氏は6日、ニューヨークの連邦地裁に出頭し、同氏とサントス氏が連邦選挙委員会(FEC)に対して家族が多額の資金を提供していると虚偽の申請を行ったことや、それによってわずか3カ月間で少なくとも25万米ドルの献金を集めたかのように見せかけていたとの供述を行った。これは、共和党からの財政的な後方支援を受ける資格を得るための基準だという。
マークス氏によると、サントス氏の口座には当時、8千ドルしかなかったが、サントス氏はキャンペーンのために50万ドルを融資したと申告。この虚偽の情報を基に、サントス氏は献金者からの献金額を上げていたという。
サントス氏は昨年の下議選に共和党から出馬し、ニューヨーク州第3区で当選。同党初の同性愛者下議として話題を呼んだ。
だが、今年1月の就任前に学歴や職歴の詐称が報じられたのを皮切りに、リオ州在住時にクレジットカードの不正使用で裁判沙汰になっていたことや、失業保険の不正受給、自身の運営する動物愛護団体を利用した詐欺疑惑、下院への私有財産の不正申告などが次々と発覚。5月には連邦地裁から13件で起訴されたが、自身は無実を訴えていた。