中央銀行=金融イノベーション賞受賞=PIXの開発と普及で

1億5340万人のユーザーと日々の取引記録を誇る中央銀行の即時送金システムPIXが、金融イノベーション賞を受賞することになったと10日付アジェンシア・ブラジルなど(1)(2)が報じた。
米州評議会(COA)による第28回BRAVOビジネス・アウォードは20日に米国マイアミで行われ、ロベルト・カンポス・ネット総裁が赴く。COAは金融機関やコンサルティングサービス、消費、製造、運輸、メディア、テクノロジー、鉱山、エネルギーなど、様々な分野を代表する国際機関で、西側世界のビジネスと公共政策における卓越性とリーダーシップの取り組みを表彰する。
COAは、PIXは金融包括と銀行業務の成功モデルとなる先駆的な取り組みだと強調。他の中央銀行も24時間稼働する即時送金システムを自国でも創設しようとしているという声明を出した。
また、PIXの受賞の理由について、立ち上げから3年足らずで多大な成功を収め、700を超える金融機関とブラジルの成人の80%によって使用されており、前例のない金融包括を促進していると述べている。また、PIXは、小売決済を主導し、送金に伴う課題とコストを削減することで、ブラジルの金融サービスを変革してきたという。
中央銀行は今年、ブラジルで最も革新的な団体とみなされ、省及び連邦団体部門でも1位となった。
現在のユーザー数は1億5340万人で、登録されたキーは6億5070万に及ぶ。9日付アジェンシア・ブラジル(3)によると、6日には1日で1億6300万件の取引を記録し、初めて、1億6千万件の大台を超えた。また、8月の月間取扱額は1兆5300億レアルを超えている。