クラ・ゲイ疑惑で教会捜査か=前大統領派レズビアンの自殺で
ボルソナロ前大統領の熱心な支持者として知られたレズビアンのインフルエンサーの自殺に関し、彼女に対して福音派の教会が同性愛をやめさせるための処置を施したのではないかとして下院議員たちが連邦検察庁に捜査を求めている。16日付フォーリャ紙(1)(2)が報じている。
カロル・エレール氏は2019年に、同性愛嫌悪で知られるボルソナロ前大統領の政権においてブラジル通信局(EBC)で役職を与えられ、異色の存在として注目された。ネット上での保守論客として有名で、今年の1月8日の三権中枢施設襲撃事件の際には襲撃者を擁護する発言を行い、EBCを追われている。
ボルソナロ氏と同じ自由党(PL)所属で、24年の市長選にも何らかの形で出馬すべく準備をしていたが、その矢先の12日にサンパウろ市で自殺した。
同氏の死後注目されたのは、カロル氏が死の1カ月前に、俗に「クラ・ゲイ」と呼ばれている性的嗜好を変えるための精神的処方を試していたと告白していたことだった。
この死を受け、現在下院では、エリカ・ヒルトン、エンリケ・ヴィエイラ、ルシエネ・カヴァルカンテといった社会主義自由党(PSOL)の議員が中心となり、カロル氏にクラ・ゲイを施したことが疑われているゴイアス州リオ・ヴェルデのペンテコステ系教会「アッセンブレイア・デ・デウス(アッセンブリー・オブ・ゴッド)教会」を捜査するよう、連邦検察庁に働きかけ始めている。