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ミナス・ジェライス州=子供の死亡や入院相次ぐ=「人食いバクテリア」が原因?

2023年10月27日

原因不明の病気による子供の死亡や入院続出と知り、市役所に押し掛けた父兄達(24日付G1サイトの記事の一部)
原因不明の病気による子供の死亡や入院続出と知り、市役所に押し掛けた父兄達(24日付G1サイトの記事の一部)

 ミナス州で互いに接触経歴のない子供3人が相次いで死亡し、4人が入院という事態が起き、同市の学校が休校となった上、隣接市の学校も同様の措置を取ることを決めたと23~25日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
 子供達の死亡や入院が相次いで報告されたのは州中央部のサンジョアン・デル・レイ市だ。23日の市保健局の発表によると、同市では2カ月足らずで、扁桃炎や発熱、嘔吐、皮膚の斑点や発疹などの症状を呈した子供3人が相次いで亡くなり、入院者も4人出たという。
 亡くなったのは10歳児2人と3歳児で、10歳男児は9月24日に敗血症で死亡。診断書には化膿性レンサ球菌が原因との記載があるが、検体は採取されていなかった。
 3歳女児は10月8日に家族と共にマラニョン州を旅行中に死亡。診断書には急性呼吸不全、肺出血、不特定の感染症その他の凝固異常と記されていた。解剖結果は出ていない。
 23日に死亡した10歳女児は敗血症性ショックによる多臓器不全とされ、検体を解析中だ。
 入院加療中の子供達は市保健局の健康監査チームが経過を観察している。
 3人の子供の死因は調査中だが、2日に入院した9歳女児は18日にレンサ球菌感染が確認された後、退院している。
 同市では、相次ぐ死者や入院者の発生を知った父兄が24日に市役所前に集まり、休校を要請。市立校は1月5日まで休校となった。市保健局と教育局は同日に市議会で、子供3人が原因不明の病気で死亡したが、A群レンサ球菌に感染していた可能性があると説明している。
 レンサ球菌は培養した時の形態と科学的な組成の違いで複数のグループに分けられる。A群レンサ球菌(Group A streptococcus、S. pyogenes)は健康な人の咽頭や消化管、表皮にも生息するありふれた病原菌・常在菌の一種だが、GAS感染症(溶レン菌感染症)と呼ばれる各種の化膿性疾患や、細菌が産生する毒素による全身性疾患、感染後に起きる一種の合併症としての免疫性疾患などを引き起こし得る。また、劇症型レンサ球菌感染症という、進行が早い致死性疾患の原因となることがあり、人食いバクテリアとも呼ばれる。
 なお、サンジョアン・デル・レイ市の隣のチラデンテス市は25日、市立校を2日間休校として消毒などを行い、30日から授業を再開すると発表した。


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